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第14回つがいけサイクル(第7回全日本実業団個人TT選手権大会併催)

200368日(日)

第14回つがいけサイクル(第7回全日本実業団個人TT選手権大会併催)

午前4時、目が覚める、窓から外を見ると昨夜の雨も上がり、まだ日が射さず日中の天気はわからないものの、路面も乾いている。
午前5時ころ、食堂脇のピットに置いたバイクのホイルを晴天用のタイヤに交換。ここの宿のいいところはお客に対するサービスが徹底していることである。

自転車置き場は、美ヶ原や乗鞍のような人気のある大会だと、良くて建物の軒下、下手をすると外に置けといわれることもあり、大事なマシンを雨露から守るには、分解して車の中におくなどせねばならないが、ここはきちんと屋根のついている場所に置ける。センサーなど組み付けたバイクは出来れば分解したくないので、これは非常にありがたいことだ。

午前6時、いつもどおり、充実した朝食(パンとオニギリの両方が出る)を摂り、しっかり朝のエンジン軽量化?もすませ、支度も完了。
ここの宿はチェックアウトも遅くていいので荷物も部屋にそのままでよい。

8
時ちょっと前に宿を出る。日が射してきた。団長はじめ派の応援隊とは行動予定をうちあわせてある。

そのままスタート地点にくだり、バスに荷物を預ける。ニ、三本ウオームアップでスタート直後のきつい場所をこなす。ギアの選択を失敗したかな、出だしは結構きついや・・いまさら気づいても遅いけど(笑)。

日が昇り、かなり暑くなってくる。あづみの橋詰さんが見える、実は去年のこのレースで彼が楽しそうに走ってるのをみて、私はこのチームに加入したわけです。 彼と談笑してるうちにあっという間に9時半のスタートだ。

まあ、このレースに限ったことではないが、相変わらずというか、スタートからガンガン飛ばす人が多いこと・・。ご苦労さまですこと、俺はゆっくり行くよ。このコースはね、出だしの2kmがきついんです。ここで脚を使っては残り15kmが大変なのよ(笑)。

しかしそれにしても暑い。ジャージの前はフルオープン。しかも頻繁に給水するので水筒の水が不足しそうだ。もっとスタート前に水を飲んで置けばよかったかな。

きつい上りが終わり、栂池高原のメインストリートに入る。沿道の観客から声援が飛ぶ。ゴンドラ乗り場付近で我らが応援隊が見える、声援に応えてガッツポーズのつもり。 彼らはゴンドラで先回りすることだろう。

宿泊施設の集まっている地区を抜け、ゴンドラ中間駅を過ぎると、やや勾配がきつくなる。道は林の中に入る。

幸いまだ脚は余裕がある。 AT近くの強度でマイペースを維持しつつ、同じクラスの選手を抜くのはいいとして、後発クラスの選手にガンガン抜かれるのはどうしたことだ?おいらが遅いということ?でも、今の体調でこれ以上のペースアップは意味がない。

勾配がややきつい場所を過ぎ、中間地点で32分、このままタレなければ目標の1時間7分に届くはずだが。

ここのコースの特徴は、よくも悪くも一定の勾配ということ。休む場所がないとも言える。残り5Kmの表示。苦しい・・。かなりの先行選手を途中で抜いたようにも思うが、スタート時点で120人中60人は前に行っていると考えると、30人抜いてもまだなんだぁクラス順位は30位か、去年より悪いじゃん!

残り4kmで水が切れる。かなり暑いので水の減りは早い。途中給水もない。毎年同じ失敗を繰り返してるのは進歩がない(苦笑)。

残り2kmくらいか、パンクして押して歩く選手。 向こうからにこやかに下山してくるのは50代にして、私より7分も速いスーパーシニア星野秀大さん(いつか栂池の風呂で一緒だったので顔を覚えている)。 パンクした選手を見るや、

「おおーい、自転車貸そうかぁーー?」  声掛けられた方はさすがに遠慮していたけれど、うれしかったろう。

そしてゴールまで残り1キロ、ダレているのはどうしたことだ。すでに手元の時計では1時間5分を過ぎた、あかんなー。もう1名同クラス選手を抜き返し、ゴールでスプリント。


やはり応援団は先に着いていた。記念のスナップ写真を撮る。栂池自然園の駐車場まで行ってみる。残雪がまぶしい。登山客に混じり、XCやアルペンのスキーをかついで登ってくる人も居る。

雑誌「サイスポ」のヒルクライマー草野氏の姿も見える。テスタッチのバイクに派手なジャージなのですぐにわかる。写真より実物の方がさわやか青年に見える。

下山の途中、ガンガン抜いていく者が多い。くだりはレースじゃないんだからゆっくり行こうよ

・・と思っていたら、ロープを突き破って路肩から崖下に落ちる選手が見える。見たらすぐに起き上がってヤブをこいで上がってきたので大事に至らなかったみたいだけど、気をつけないとね。

下山し、本部のある、村の体育館に行き、結果をチェック。

結果、1時間10分49秒、クラス31位。
時間、順位とも去年よりややダウン、美ヶ原に向けての課題を残した試合となった。

体育館前では村の奥様方が大鍋で作った豚汁が振舞われる。敵も味方も入り混じって談笑タイム。シマノドリンキング森下課長、オオタ高梨さん、リマサンズ小谷さんなど唐辛子を掛けて和やかに味噌汁をすすってる姿が見える。天気もいいし、できればゆっくりしたいんだけど、帰り道の渋滞が心配なわれわれは、そそくさと荷物を撤収してシャワーを浴び、残雪のまぶしい小谷村栂池高原を後にしたのであります。