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2003年 ツールド美ヶ原

今日はツールド美ヶ原。

 

長野県は、松本市浅間温泉から美鈴湖を経て美ヶ原スカイラインを通り中信高原・美ヶ原天狗の露地までの全長21.6km、標高差1,270mのヒルクライム(坂登り)レース。

 

松本盆地から美鈴湖までのまっすぐで急な登り、そして高原のすばらしい景観もポイントだ。15年前に一回だけ開催され、また復活したというちょっと変わった歴史のある大会でもある。

 

中信高原は長野県の中央部に広がる高原。

 

美ヶ原、高ボッチ、鉢伏山、霧ケ峰、蓼科高原と北八ツ当たりまでの高地草原と森林高地の総称。(山と渓谷社「アルペンガイド」より)

そして今回の舞台、美ヶ原高原は松本市の東にそびえる溶岩台地で最高地点は王ケ頭(おうがとう)の2034m。

 

今回は地元でのレース。いやがおうでも気合が入ろうというもの。

 

前置きはさておいて、レース当日。

 

寝相の悪い娘のキック?で目が覚める。

 

午前3時。ごそごそ置きだして水を飲み、風呂に行ってみる。

いましたいました!

ご同輩が・・。

日焼けの仕方がバイク乗りと見て早速話し掛ける。

今回はMTBで参加とのこと、先般の栂池ヒルクライムのよた話で盛り上がる。

 

4時、前日に買っておいたバナナとパンで朝食。雨は降ってないな。

5時、氷とジュースを買いに行くと山崎のコンビニは大会向けの品揃え。エナジーゼリーやミネラル水が氷で冷やして売っている。

 

5時45分、一番乗りで朝飯、助さん夫妻と談話。

 

6時15分、荷物をまとめて宿を出る。宿から駐車場まで徒歩2分、深呼吸。バイクを組み立て、まずは山の上に運んでもらう荷物を預けるため、会場にいく。

 

山の上は寒いのでゴール後体を冷やさないための衣類、食料などをバッグに入れて、バスに預けると、バスが先回りしてゴール地点に運んでくれる。

ヒルクライムの試合には良くあるサービス、これがあると余計な荷物は持っていかなくて良いので楽である。ついでに助さんの分も運びますよ。

去年は私があたふたしてて、平さんに運んでもらったからね。

 

さて、試合用のホイルに空気を入れる、あれ?空気が抜ける。チューブがバルブのところで裂けてるではナイか。

慌ててチューブを交換。

そんなトラブルがあり、ウオームアップ時間が短くなってしまった。

まあ良いや、どうせスタートしてしばらくはちんたら走りである。

 

7時ちょいすぎ、再び会場に。

 

男子Cクラス・第6組の最後尾に入る。

31-40歳の部分は、今大会の年齢別人口ピラミッドにおいて一番構成員の多い年齢層らしい。

 

100人づつ6組に分けてのスタートとなる。乗鞍のような渋滞にはならん。

 

同じ松本市内のヒルクライムでもこうも違うかね?(2006年にコメント)

 

だらだらと7時54分のスタートを待つ、水筒の水や背中に入れたゼリーを飲み食いしたり、屈伸したり・・。

 

スタート直前。ポンと肩を叩く人、誰?

「あづみの」の柳澤さんだ。

辰野で家族サービス、キャンプ場から試合会場にきたんだそう。

お互い「子持ちライダー」は大変です。

 

さて、定刻のスタート。

かなり後ろの方から出たので抜かれることはなく抜くこともない。

旅館街を抜け、沢沿いの道に出ると勾配はいきなり10%を越える感じ。ギアは38TX27でゆっくり。

 

ハメハメ派・美ヶ原の掟(第一条)「ここ(浅間=美鈴湖間)で脚を使ってはならない。脚は美ヶ原林道まで取っておくべし」

 

あまりにきつくて、ゆっくり走ってるんだか、目一杯なんだかわからなくなってきた。

沢沿いの直登が終わり左につづら折れとなりいくらか勾配が緩くなる。気を緩めたらよろけてコースアウトしそうになる。

軽量タイヤでとがった石など踏んだ日には一発でパンク。

道が良くなるあたりで、団長が去年と同じ位置に陣取っておられる。挨拶の余裕なし。

 

しばらくして平さん。のんびり走っている、軽く挨拶して通過。

いやーキツい。 

一番軽いギアのまま、美鈴湖まで。

 

湖畔に出ると道はいったん平らになる、ここで、沿道のあづみの「実業団組」が気合を入れてくれる。上條さんか。

 

美鈴湖まで、20分でいければオンの字と思ったら、30分近く掛かってる。

いくらなんでもちょっと遅すぎやしないか?

この辺りから同じクラス、ほぼ同じペースの小集団が出来上がってきた。抜きつ抜かれつ。

 

平坦なところは飛ばしても仕方ない、距離で言うと、まだまだ1/4が終っただけ(仕事量でいくと、もっとこなしてると思うが)、先は長い。

 

ハンドルから手を離してリラックス、後続に抜かれても気にしない、登りで抜き返すだけ。

 

料金所跡を通過、再び登りが始まる。しかしこの先はジェントルな?登り(5-7%か?)。

いつもの練習コース、奥武蔵の勾配とさして変わらない。

いや、こっちの方が舗装が良いからかえって走りやすいくらい。

 

第一チェックポイントの給水はとり損ねたので水筒の水を飲む。

 

曇り空だったので、サングラスはクリアのものを掛けていた。

が、湿気が多く、レンズが曇るのでサングラスを外す。

 

中間点手前でエンジンが掛かってきた。同じクラスの小集団を抜ける。

抜かれたら抜き返す。

ところどころ、きつい部分はあるが、今回は山岳用のギアがある。

 

脚にたまった乳酸を除去するため軽いギアに入れたり、ダンシングしたりしながら登る。

マビックのクロスレシオのギアは効果的。

 

中間点で50分?これでは1時間40分も掛かるってこと? 

しばらくしてスタート前にストップウオッチのリセットを忘れていたのに気がつくも、いまさら正確な時間はわからない。

多分4-5分は余計にカウントしてるはずだが。

 

水筒の水が心もとなくなってきた。栂池に続いて同じ失敗をおかすとは困ったもの。

 

背中に入れた食料を取り出してみる。パワーゼリー、試合で初めて使うのもどうかと思うが封を切ってとりあえず口に入れる。濃縮チョコココア味。 

喉が乾くのは失敗だったが、力は湧いてきた感じするぞ!毒食らわば皿までだ、全部飲み干す。第二CPで給水を取る。

 

なんだか坂が緩く感じる。調子が上がってきたか。

 

ギアを重いのに掛け替えて踏んでみよう。

 

手はバーの上を握り、呼吸が楽なクライミングのポジションを取る。

ペダルを踏みつけると、先行ランナーが後ろに消えていく。

 

気持ちいいなぁーー!

 

ライン取りは重要、距離が長くても緩いラインを取った方が疲れが少ないので私の好み。

 

でも好調は長く続かない。

集中が切れると辛くなる。

 

集中が切れないぎりぎりのところを維持して走る。

 

武石峠からの平坦と下り。

 

昨年同様、元気の良い後続と共同戦線?

でも利害関係一致せずで、集団は分解。

 

今年は乗り込みが功を奏したか、ゴール地点でタレずに頑張れるのはよろしい。

結果につながるものではないが、観衆?へのパフォーマンスとしてはなかなか効果的か。

 

リザルト:

 

ツール・ド・美ヶ原自転車レース大会2003

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浅間温泉・松本市野球場(スタート地点)~美鈴湖~美ケ原スカイライン~武石峠経由~美ケ原高原駐車場(ゴール地点)

前長21.6Km(標高差1,270m)

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一般男子C(31~40歳)クラス

 

順位
ゼッケンNo.
年齢
性別
居住地
総合記録 総合順位
所属
56位/564人 997
39
東京都
1:21:22 199
エキップあづみの