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第37回 つくばマラソン

 11月下旬、秋も深まるころ、つくばマラソンの季節です。東京駅から会場行きのバスを予約し、朝6時過ぎに八重洲口から乗車、首都高から常磐道を経由して会場に向かいます。天気は快晴。

気象条件を公式ホームページから転載します。

 バスに乗り込んで落ち着いたところで、携帯電話のSNS(メッセンジャー)で知人と連絡を取り合い、現地で合流。原っぱのようなところでシートを広げ、着替えます。彼らはつくばエクスプレスで来場しました。昨年は雨の翌日で、メインの会場が泥沼化しひどいコンディションでした。仮設着替えのスペースも雨漏りをしているのかところどころ水浸しになっていました。今年はそんなこともなく、良いコンディションで試合にのぞめそうです。 

 フルマラソンは42.195kmと、長距離走の中でも走る距離が比較的長い部類の競技です。気象条件もさることながら、大会に向けた走りこみの出来、不出来が試合のでき不出来を左右します。今回、私は10月1日松本マラソンで良い感じで走りきれた流れを受けて、ペース設定は1キロあたり6分を想定。ゴール時間はネットで4時間13分を狙います。このつくばマラソンはウエーブスタートで、ネットとグロスの時間差が少なく、コースもフラットで、好記録が出やすいコースとされています。この数値は自己ベストの時間ですが、条件がそろえばいけそうな気がします。

 ちなみに昨年は走り込みが足りずに、後半にだいぶ歩いてしまい5時間オーバーで不完全燃焼感が残りました。今年はその雪辱の意味もあり、この年は夏から松本、つくばをめざした走りこみをするよう心がけていました。そういう意味では初秋の松本マラソン、晩秋のつくばマラソンに向けた夏の走り込みがうまくいっていたかどうか、練習の成果を評価する秋口の総決算の試合です。
  

 私はGブロックから9:05に集合、9:20の定刻のスタートです。筑波大学・陸上競技場の前をスタートしての広大なキャンパスを反時計周りに周ってコース学園西大通りに出ます。ひたすら大通りを北上。クリーンセンターから西に反時計回りに回って北部工業団地、工業団地中央からは南下です。ちなみにこのコース設定も日本陸上競技連盟の公認のコースとして設定されています。走路は北向きも南向きも西向きも東向きもあるコースで、つまり風向きがどちら向きであっても影響が均等になるように設定されているわけです。実際、この日は西から南西方向の風があり3メートル程度とはいえ、南に向かっているときは抵抗を感じました。私は、ミッドソール着地、そして、フトモモをあげて走るフォームを意識し、キロ6分前後、実際には5:55くらいをターゲットに進んでいきます。大きく南下したコースは25km地点の手前で東に向かいます。面野井台、研究学園都市西、30km前後にちょっとした起伏、緩い上りがあります。昨年はここで脚がとまり、かなり歩いてしまいました。今年はそうはさせまいと気力を振り絞って上りを走ります。ペースは落ちますが歩かない。松本マラソン同様10kmごとに携行したジェルを摂り、給水も摂り、血糖値が下がり過ぎないようにします。研究学園都市西の折り返しのあたりは郊外型店舗が多数あり、沿道に多数の応援の方も出ています。30kmの壁とはよくいったもので、この年のつくばでは、わたしにとってはこの付近がいちばんきつかったかもしれません。記録写真を撮るカメラマンが沿道にカメラを構えていますが、ポーズなどとる余裕は一切なし。カメラ目線でピースサインなど出している人もいますが、こちらはそれどころではありません。ここで集中が切れては負けです。前に進むしかありません。進め!走れ!自分に気合を入れて先を急ぎます。
 
 酒丸まで北上、コースは再び東に向かいます。35km、国土地理院前を通過。口の堀陸橋を越えて、残り4km程度から体力の残りを勘案してペースを5分30秒程度まで上げてみます。コースはふたたび筑波大のキャンパスに入ります。石畳のような走路を進みます。前年も今年もきついけれど、終盤にペースアップする余裕がありました。見える景色がぜんぜん違います。ごぼう抜きとはまではいかないけれど、残り数キロでペースアップすると本当に気持ちが良い。フォームを意識して走ったせいか、終盤まで脚が持ったようです。のこり1km、そして競技場の中に入り、ゴール。やりきった感満載でレースを終えることができました。

結果としても自己ベスト、設定どおりの4時間13分と満足の行く結果となりました。


種目: 42.195km 男子総合
記録: 4時間13分43秒
ネット時間(参考): 4時間13分43秒